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蒼井シリウスさんの日記

映画レビュー『メイズ・ランナー』
[作成日] 2015-09-17 17:22:11
少年が目覚めると、金網のエレベーターの中。
行き着いたところは“とある地上”。
周りを数十人の少年たちに囲まれる。
ここはどこだ?
逃げようと走り出す少年。
しかし、その周りは巨大な壁に囲まれていた。
記憶がない少年。
わかったことは、ここにいる他の少年たちも、同じくここに来る前の記憶がないことだ。
長い者で3年もここに閉じ込められている。
彼らはここで自発的に秩序を作り、共同生活を送っていたのだ。
一か所だけある壁の向こうへの出入口。
しかし、その向こうには同じく巨大な壁で造られた迷路が広がっていた。
その壁と同じ高さの出入口は、自動的に朝開き、夕方閉まる。
そして、夜にはその迷路内に怪物が現れる。
迷路内で一晩過ごして生きて帰って来た者はいない。
よって迷路を探索できるのは日中だけ。
その探査役は少年たちの中から選ばれた俊足の持ち主の「ランナー」と呼ばれる者だ。果たして彼らは、自分たちが置かれた場所の謎を解き、脱出できるのだろうか?

ツッコミどころ満載だが、最後まで飽きずに観てしまった。
目覚めると記憶がなく、あるシステムの中に同じ境遇の人たちが閉じ込められ、そのシステムは生命をも左右する。
その謎を解き、脱出を図る。
この設定と酷似している映画がある。
『キューブ』シリーズだ。

目覚めると立方体の部屋の中。
記憶はない。
部屋の上下前後左右に出入口があり、そこもまた立方体の部屋に通じている。
それが無限に繰り返されている。
部屋によっては入ると命の危険がある場合がある。
この謎を解き脱出を図る。
大筋は同じだ。

しかし「目覚めると記憶がない」という設定はよく見る。
便利と言えば便利な設定だ。
その利点を考えてみた。
つまりその「謎」で最後まで引っ張れるからだ。
その「システム」に入れられた理由がはじめからわかると、この物語はただの「この困難からどういう風に脱出するか」を観る「サスペンス」になってしまう。
しかしそこに「なぜ?」という疑問を持たせると、観る者はその理由を探そうと躍起になる。
それが物語の求心力になるのだ。
ご都合主義とわかっているのだが、引き込まれてしまう。
私もひとつそんな物語を考えてみようか。

朝起きたらベッドに裸の女性と寝ていた。
しかし、それまでの記憶がない。
女性も同じだった。
さて、あなたはつづきを観たいと思うだろうか?

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