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蒼井シリウスさんの日記

官能ベリーショートショート その8
[作成日] 2016-03-14 09:22:35
『おもてなし』

君が僕の顔を跨ぐ。
君と付き合って初めてのことだ。
四つん這いから、静かに腰を落としてくる。
君の一番女らしい部分が僕の鼻に着きそうになる。
同時に、乳房の柔らかい感触が僕のお腹に押し付けられた。
僕の一番男らしいものが君の細い指に握られる。
その側面を君の舌が這う。
目の前の君は、開き、濡れ、ピンク色に充血し、きれいだった。
そこは僕の舌によって更に濡らされるのを待っていた。
君の女の匂いが鼻に届く。
意外と濃い匂いだ。
おや?
微かに柑橘系の匂いがまじっている。
そうか……これはデオドラント剤の匂いだ。
ふと、お尻の方に目をやる。
ぷっくりと膨れた大陰唇からお尻の穴にかけて、君のヘアーは連なっている。
それがお尻の穴に辿りつくところのヘアーは短くきれいに生えそろっていた。
多分に君が剃った跡だろう。
君は、この日のために、僕のために“手入れ”をしてくれたんだね。
ありがとう。
うれしいよ。
これは、相手に対する“準備”だ。
その準備の丁寧さは、相手を想う大きさに比例する。
自分の領域で相手がどれだけ心地よく過ごしてもらえるか?
“おもてなし”の心だ。
それを君が僕に対して考えてくれていることが、うれしかった。
僕は、君のおもてなしを味わうよ。
舌を大きく広げ、押し当てると、君の入り口に合図を送る。
これから君の領域に入るよ。
彼女がびくっと動く。
大きく舐め上げた。
「ああんっ!」
君の背中が仰け反る。
そして僕を振り向いて微笑んだ。
「ふふっ……あなたのって、いい匂いがするわ」

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