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蒼井シリウスさんの日記

官能ベリーショートショート その45
[作成日] 2018-03-29 14:33:43
『同窓会のあと』

高校の同窓会のあと、二次会、三次会と流れるにつれ、参加者がまばらになり、いつしか私たち二人も繁華街を後にした。
12年振りの彼との再会。
当時私たちが付き合っていたことは、今に至っても誰にも知られていない。
多分これからも……。
私も結婚し、彼も奥さんと子供もいる。
お互いそれはわかっている。
でも、今日彼の瞳を見、アイコンタクトが通じ合ったとき、こうなることは自然に思えた。
いつしか彼の左腕に抱きつくように身体を寄せながら歩く。
昔はそんなことが出来なかった。
そのまま、お互い何も話すことなく、ラブホテルの入り口をくぐった。
貪るようなキス。
お互いがお互いの服を脱がし合う。
髪も薄くなり、大分太った彼。
でも彼の顔を見ると、あの頃の秘密めいた逢瀬の情景と感触が蘇ってきて、身体が反応する。
あの頃と同じように彼は、私の胸から愛し、徐々に下に移る。
私の太ももを押し開き、その間に顔を埋める。
舌使いも昔のままだった。
彼はいつもそこで一度私をイかせようとする。
私の身体を知り尽くした彼。
私も昔のように彼の頭を強く掴みながらほどなくしてイった。
次は私の番だっだ。
いつものように彼のものを口に含む。
変わったことは、昔は既にこの時に彼のものは、私の愛撫を待ちきれないように硬くそそり立ち、透明な液を滲ませていたが、今は柔らかく横たわったままだった。
そのまま口に含む。
唇と舌で支え、顔を前後に動かす。
いっこうに硬く大きくならなかった。
彼が私に彼の顔の上を跨ぐように促す。
シックスナインの体勢。
彼の舌が私に当てられ音を立てる。
彼のを手と口を使って更に愛撫する。
ゆっくりと私の口の中で硬さを増してきた。
でも、感触は昔のような、はち切れんばかりの逞しさはなかった。
そのとき、彼がもう私への挿入を望んだ。
私の脚の間に膝を突き、自分のものに手を添えながら私のところに押し込む。
久し振りに受け入れた彼のものは、私の体内を押し返す力強さはなかった。
腰を動かすが、それは徐々に私の中で体積を小さくしていった。
そして、抜け出る。
彼は私の脚の間で自分のものを急いで手でしごく。
でも彼が手を離すと、それは股間で垂れ下がった。
彼は私に謝った。
頭をかいて、歳のせいにして苦笑いする彼の後ろに、今日私たち生徒が彼に贈った定年退職祝いの花束が見えた。


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