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NEW 蒼井シリウスさんの作者ニュース

作者は“御用聞き”であってはならない
あなたに、好きなお笑い芸人がいたとする。
このお笑い芸人が、ネタを募集して、あなたが応募したネタを採用して舞台で披露して、あなたがそれを見たら、あなたはそれを笑えるだろうか?
笑えるはずがない。
最初はそのお笑い芸人の芸風が気に入ってファンになったのに、そのお笑い芸人が自分が面白いと思ったことをやった途端に、その芸人が面白くなくなるだろう。
期待値が下がったからだ。
“期待通り”というのは、自分が思っていた以上のことをするのを“期待通り”というのだ。
だからファンになる。
思っていたことをするのは“当たり前”で、その人にとっては“感動”はなくなる。
つまり。心動かされないのだ。
私たちは“心動かされたい”からエンターテイメントに触れるのであって、自分が予定した通りなら、触れるに値しない。
「いや、面白い映画は結末が分かっていたって何度でも観るじゃないか」という意見もあるだろうが、何度も観るのは『あのときの感動を思い出したくて』観るのだ。
はじめに感動した何かがあったからだ。
それは“期待以上”の心の動きがあったためだ。
一回目は、はじめから分かって観たのではない。

『作者リクエスト』のコーナーが出来たのに、こんなことを言うのは気が引けるのだが、作者が読者の言うとおり書いたなら“感動”はない。
作家の個性もない。
作家の理想は、読者の頭の中にあるのではない。
理想はあくまで作家の頭の中にあるの。
作家は自分の理想を追求すべきだ。
その理想は『自分が感動した作品』であるはずだ。
その理想に近づく努力をすべきであって、読者の希望を聞く努力をしていたら、いつまでたっても人を“感動”させる作品は書けない。
読者の期待値を上回らないからだ。
誰か『読者』の言うとおりに書いて、喝采を浴びたらなら、その功績は作者にはない。
それはそれを考えた『読者』にある。
でも。それを考えた者は、『読者』ではない。
『作家』だ。
その通り書いた作家は、ただの『御用聞き』だ。

“リクエスト”の受け応えは“コミュニケーション・ツール”としては、面白いかもしれない。
でも“御用聞き”になった『作家』を、あなたは好きになれるだろうか?
私だったら嫌いになる。

[作成日]2015-12-25
408拍手

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