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NEW 天峰 颯さんの作者ニュース

「ずっと傍に…」レビューお礼&小話
Miyako様。

友紀也のパパぶりにキュンキュンしていただきありがとうございます。
このシーンで友紀也の愛情をヒシヒシと感じ取っていただければ幸いです。
そして、本当にラスト間近です。
私も終わるのは寂しいですが、いつまでもダラダラと書くわけにもいかず…私なりの終わり方を皆さんに届けたいと。
どうか最後までおたのしみください。



☆~☆~☆~☆



「小林先生…今日、飲みに行きませんか?」

その言葉に珍しい事もあるもんだと思いながら、飲みに行くことにした。
奥の個室に通されてとりあえずビールで乾杯すると気持ちが良い程ビールを飲み干した。
そして、どうでもいい話で時間は過ぎて行った。
本当はこんなどうでもいい話の為に酒に誘ったわけじゃないことぐらい長い付き合いだ。
分からないはずがない。

「どうした…何か言いたいことがあるんだろう?」

そう切り出せば、持っていたグラスをテーブルの上に置いた。

「小林先生…僕が教師を辞める理由ですが…」

そこまで言って言い淀む。
辞める理由は一身上の都合としか聞いていない。
何度も聞いても教えなかった。

「実は…癌が見つかりました…ステージ4で…余命宣告されています」

意味が分からなかった。
癌?
ステージ4?
余命??

「誰にも話すつもりはありませんでした。ですが、小林先生にはお願いしたいことがあったので…実は、高校を卒業してから田崎とつきあっています…彼女のその後が心配なんです。」

「ちょっ、ちょっとまて!!話についていけん…」

爆弾発言に、さすがの俺も理解不能に陥った。
慌てる俺に、桜木先生は冷静だった。

「窓ガラスで怪我した事ありましたよね。その時に分かったんです。膵臓癌で手の施しようがないと…陽葵と…田崎と別れるつもりでいます。死に逝く僕を見続けて欲しくなくて突き放しました。ですが、いずれ僕が死んだことを知ってしまう…その時に手を差し伸べて欲しいんです。今、教師になるために頑張っています。その道を進んで欲しい。」

全てが混乱だった。
桜木先生が死ぬことも。
増してや田崎と付き合っていたことも…。

つづく
[作成日]2018-09-06
75拍手

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[ジャンル]恋愛・純愛
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