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24:00

いつものように帰宅したら私は異変に気がついた。

車も家族もなくなっていた。いつものように帰るとすやすやと寝てるはずの寝顔がなくなっていた。

10分・・20分・・待つのが嫌いだから連絡をせずにコンテンツを見ていたら寝ていた。

26:30

まだいない。どうしたの？

そう思っても私は彼に連絡をしない。

怖いから。真実を突きつけられるのが怖いから逃げてる。

彼がつく小さい嘘も目を反らして私を見てない姿も全部が今の私には信じられない。

彼が子供まで連れて浮気に出かけてる。

何の連絡もなく家出なの？

何の連絡もなく船で出かけたの？

何の連絡もなく外泊してるの？

全部が疑問視してしまう。

どこで？

だれと？

内緒で？

私の知らないところ何かしてる。

私には内緒で私の子供も連れてなにかしてるの。

私には黙ってしてるんだ。

それだけが目に見える真実だから怖い。知りたいけど知りたくない。違うよ。知りたくないんじゃなくて怖いだけ。

彼が違う人の所に行ってしまうから？

私の子供が一緒に連れていかれるから？

一人になるのが怖いから？

全部を受け止め切れない自分を疑ってしまう。

やめてよ!!こっちに来ないで!!私に聞かせないでよ。お願いだから私の脳に真実を伝えないで!!

壊れるよ。私は私じゃなくなるよ。


そっとしといてよ。


そう思っても私の尖った指先は画面を裏に返して見ないようにしていたスマートフォンを拾ってしまう。

彼のラインを開くのに数分かかった。

こんなにラインしてなかった・・・・

だからなの？

私の愛情が足りなかったの？

私が彼をほったらかしにしてたの？

そこだけに私は思ってしまう。

私だって・・・・・・・・

涙が画面に落ちてきた。

26:36

私はもう寝てるよね。って思いながら当たり障りのないメッセージを送る

(今日は外泊だったのかな？それとも船で出かけたの？)

26:37

(船では出かけてないです。外泊でした)

私の心が冷めてるからなの？敬語が妙に胸を苦しくさせる。何の情報も教えてくれないメッセージを何度も読み返してやっぱり思ってしまう。

どうしたの？

不安が暗い目の中に脳が鮮明に描写させて彼が私を呼ぶ声だけが聞こえる。

どこでだれと何してるの!!

帰ってくる車の音を待った。

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