『この本屋は広くていい。』という書き出しから、
『わざわざ電車に乗って一駅隣からやってくる価値がある。』
までの六行で、物語の予感を授かりました。
別の作品も拝読させて頂きましたが、流花さんの描かれる女性にはいつも、共感せずにはいられない愛らしさと、人好きのする可愛げがあって、彼女たちが冒険心にかられてとってしまう(やや浅はかな)行動に、ひやひやしながら、それでいてワクワクさせられながら、ついつい付き合ってしまいます。
文章のテンポが切れよく心地よく快活で、読むのにストレスを感じません。
読むのが遅い私でも、昼休みのほんの半時間ほどであっという間に読めてしまいました。
面白かったです。
作者ページ
マーチンさんのレビュー一覧
丁寧で無駄のない情景描写が物語に現実味を与えていて、ひとつのバッグにまつわるおとぎ話のような奇遇を、真実あり得ることとして、無理なく追体験させてもらいました。
主人公の率直な語り口には不自然さがなく、彼女の見たもの感じたことに読み手として素直に共感でき、いわくのあるバッグを、二つの恋にまたがって実用的に使い回すあたりに、主人公の気風の良さを感じました。
また、主人公と目が合ったバーテンが驚くシーンでは、物静かにグラスを拭きながら、絶妙な距離感で客の会話を聞いているバーテンの姿を想像しました。
お話にリアリティをもたせる粋な場面で、大好きなシーンです。
すさみのない、素敵なお話でした。
主人公の率直な語り口には不自然さがなく、彼女の見たもの感じたことに読み手として素直に共感でき、いわくのあるバッグを、二つの恋にまたがって実用的に使い回すあたりに、主人公の気風の良さを感じました。
また、主人公と目が合ったバーテンが驚くシーンでは、物静かにグラスを拭きながら、絶妙な距離感で客の会話を聞いているバーテンの姿を想像しました。
お話にリアリティをもたせる粋な場面で、大好きなシーンです。
すさみのない、素敵なお話でした。
小さな行為のなかにも、言い当てることが難しい、種々の感情が生じます。
機微をうがつ、作品の中の物静かな振舞い。
強い心理描写がない分、いったん自分の身に引き寄せて、それから思いを馳せました。
チクリと刺されながら、何度読み返したことでしょう。
機微をうがつ、作品の中の物静かな振舞い。
強い心理描写がない分、いったん自分の身に引き寄せて、それから思いを馳せました。
チクリと刺されながら、何度読み返したことでしょう。
癒されに来ました。
ここに来るといつも、心にゆるい風が吹きます。
気分が良くなります。
美容室アシスタントの彼 では
3ページ目で心の重心を失いました。
そんな揺さぶりもあり。
更新が楽しみな詩集です。
ここに来るといつも、心にゆるい風が吹きます。
気分が良くなります。
美容室アシスタントの彼 では
3ページ目で心の重心を失いました。
そんな揺さぶりもあり。
更新が楽しみな詩集です。
今までとは違う刃物で虚より実を取ろうという気を感じます。
得体の知れない悔しさの滲出。
通底するところあり、大いに共感しました。
得体の知れない悔しさの滲出。
通底するところあり、大いに共感しました。
[評価] ★★★★★
ところどころに作者の本心のようなものが垣間見える、読み手思いの優しい詩集です。
懐旧の念に心を焦がされているにもかかわらず、暖かくてふんわりした女性らしい味わいにまとめておられて、読み手への優しさを感じました。
更新のたび作者の本心を読み取る楽しさがありましたが、完結されてしまい楽しみがひとつ減りました。
完結お疲れ様でした。
懐旧の念に心を焦がされているにもかかわらず、暖かくてふんわりした女性らしい味わいにまとめておられて、読み手への優しさを感じました。
更新のたび作者の本心を読み取る楽しさがありましたが、完結されてしまい楽しみがひとつ減りました。
完結お疲れ様でした。
完結、お疲れ様でした。
作者の物思う姿勢、心苦しさが浸出している詩集。
正直者が綴った唄だと思いました。
また聞かせて下さい。
ありがとうございました。
作者の物思う姿勢、心苦しさが浸出している詩集。
正直者が綴った唄だと思いました。
また聞かせて下さい。
ありがとうございました。
[評価] ★★★★★
心を奪われるきっかけのようなものを教わりました。
女性の気遣いに胡坐をかく男はいけませんね。
女性の気遣いに胡坐をかく男はいけませんね。
33章 ある劣等生の独白
背中をさすってあげたくなりますね。
できない人の悲哀は、上手くやれる人には解らない。
会社の仕事なんて、できない人の方がいいヤツ多いもんです。
こういう人と飲む酒って楽しいんですよ。
サボる人はダメだけど、この劣等性はいい人ですよ。きっと。
背中をさすってあげたくなりますね。
できない人の悲哀は、上手くやれる人には解らない。
会社の仕事なんて、できない人の方がいいヤツ多いもんです。
こういう人と飲む酒って楽しいんですよ。
サボる人はダメだけど、この劣等性はいい人ですよ。きっと。
[評価] ★★★★★
3章 夜
二行目、カッコいいですね。すごく好きです。
パッと一瞬でイメージできて、スタンドの歓声が聞こえました。
人心地した主人公に、こちらもホッとしました。
二行目、カッコいいですね。すごく好きです。
パッと一瞬でイメージできて、スタンドの歓声が聞こえました。
人心地した主人公に、こちらもホッとしました。
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