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最終章読みました。
泉が理佳の幻覚を見たり心の中で言い争いをする描写が良かったです。
この心理描写があるからこそ泉の精神が壊れ性に溺れるラストに繋がると思います。

今まで女性が傷ついたり殺されたりする悲惨な描写が多かったのでラストの泉の乱れぶりはハッピーエンドっぽく思えてしまいましたw
泉が父親相手に奉仕する展開を予想しましたが、父親の事がどうでも良くなってしまう方が自然な流れですね。
このような絶望的な状況では自我を無くし性行為に耽溺するしか救いは無いのかなと思ってしまいました。

興奮するというより重苦しい気分になってしまう小説でしたが面白かったです！
外伝もぜひ楽しみにしてます！

登場人物達の救いの無さ、グロ描写や何人も死人が出る展開を見てサドの著作を思い出しました。
(各章主人公が変わったり個性ある女性達が出会う様は水滸伝っぽくもあります)
サドと違い嬲り者にされている女性達の心理が細かく描かれていて読む方まで悲壮感や絶望感が伝わってきます。
女性達が1番して欲しくない事をピンポイントで行う寿…、作者の方は本当に性格が悪いですね(褒めてますw)
読後感が悪い話ですが面白いです。
読むとダウナーな気分になると思いつつも、ついページを読み進めてしまいます。
この絶望的な話がどのような結末を迎えるのか(女性達が救出される展開はまずあり得ないでしょうが)楽しみにしてます。