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或る復讐者のクロニクル
最終更新日 2022-06-05 20:28
概要
謀略により王都を追われた幼き王子がいた。これは、美しく成長し舞い戻った青年の、耽溺な復讐の物語。
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作品説明
とある国の王宮に、仲睦まじい二人の王子がいた。
しかし王位継承者である兄は取り巻きの貴族達に惑わかされ、次第に弟を遠ざけるようになる。
兄に見放された弟は、十二の生誕日を控えた夜、暗殺の濡れ衣とともに謀殺された。
…と、ここまでが奴等の筋書きだった。
月日は流れ──九年後の王都。
歴史ある城壁に守られた砂漠の街を、ひとりの青年が歩いていた。
みすぼらしい服装だが、長めの前髪から垣間見える彼の器量はすこぶる良い。
見惚れた街人が思わず行くあてを尋ねると…凛と静けさの籠もった声で青年は答える。
王宮へ向かい、国王の直属部隊である近衛隊に志願すると。
「やめときなよ綺麗な兄ちゃん。爵位を持たない身分で近衛兵になったところで、お貴族さま御用達の男娼にされるのが関(セキ)の山だ」
「知っている」
「だったらなんで…っ」
「──…知っているさ」
街人はそれを愚かだと止めたが、青年は聞く耳を持たなかった。
──
かつての悲劇の少年は、こうして王都に舞い戻る。
身体を売り、あらゆる手で自らを貶め…それでも
それでも彼は諦めない。
諦めろと言う者がいた。
もうこれ以上、苦しむのはやめてくれと──彼の境遇を嘆き、救い出そうとする者がいた。
「ではいったいどれほど高尚な理由があれば、こんな僕に生きる事が許されると?」
王都に戻った彼の目的は、はたして復讐なのか
それとも
作品公開日 2021-01-03
ランキング
総合 |
1601位
(過去最高 118位)
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カテゴリ |
39位
(過去最高 1位)
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