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やめろ、って言ったら　やめるから。
碧が頷く。

やめることができるのだろうか。

ずっと好きだった碧。今　自分の腕の中で　次におこることを　不安そうに待っている。
もう　逃げない。　逃がすものか。




「あなたじゃあなきゃ　だめなの」
「おいていかないで」
「ひとりにしないで」

泣く結月を　置き去りにしてしまった。
まっすぐに　自分を求めてくる結月を　拒んでしまった。

少女は　知らない間に大人になっていた。