パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

【登場人物】
オレは健一
北海道のド田舎に住んでいる。農家の長男、オレで５代目。
３０過ぎて、まわりからやれ「嫁はまだか」とか「跡取りはどうなるんだ」とか、うるさく言われている。
これといった趣味は無いけど、人間観察が好きで観察眼も鋭いと思っている。今回のお話は、もう２０年以上も前の事だけど、克明に覚えている。

辰雄
オレの二つ上。小さい時から体が大きく、がっちりとした体つきをしている。親分肌で、オレは頭が上がらない。でも、面倒見が良く優しい先輩だ。
話もうまく社交的で、酒の席ではいつも話題の中心だ。農家の経営にも熱心で、オレの部落の４人の若手経営者で勉強会を作っている。

哲さん
オレの、農家の先生。
当時４０歳は過ぎていた。小柄でやせ型である。風采が上がらないオジサンといった感じになってきている。髪も、薄くなりかけている。
まわりからは結婚はまだかまだかとずっと言われているが、何しろ相手ができない。そのくせ、風俗が好きで、ススキノのあの店がいい、ソープのあの娘がいいとか、そんな話にはやたら詳しい。いつもはすごく優しい人だが、飲んで酔っ払うと、ねちっこくなるのが難点である。

大智
体が大きいうえに太っている。肥満体である。一見、キモい感じである。それでも、オレたちにとっては幼いころからの遊び友達だから、どこか行くときはいつも一緒である。オレたちの、農業経営の勉強会にも、欠かさず参加している。

この４人と、それに加えて一番肝心なのは一人の女性。
彼女は３月に大学を卒業して、４月にこの田舎に来た。生まれも育ちも東京で初めての一人暮らし。
最初見た時は、ドキッとした。
身長は１６０ぐらいで、とくだん長身とは言えないが、スラっとした感じで小顔なので、モデルさんみたいに見える。
瞳が大きく、オレは見た瞬間「かわいいなー」と思った。