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unbalance
最終更新日 2024-10-15 02:56
概要
彼のことは嫌いだった――そういうことに、なっていた。
作品説明
明日がピークのはずだった台風が、早まったらしい。
残業を終え、疲れ果てて会社の最寄り駅に着くと、電車が止まっていた。
「うち、来れば?」
そう言ったのは、今日珍しく残業を手伝ってくれた、隣の同僚だった。
いつも、仕事が終わらない私を横目に定時で颯爽と帰っていく癖に。
どういう風の吹き回しか。台風ではないけれど。
「……いやいや」
私が、彼の家に? まさか。
「別に変な意味じゃねえよ。勘違いすんな」
「しっ……してないし! 相馬が私のこと女だと思ってないのは知ってるしね!」
「そうだよ。だから、意固地になると自意識過剰みたいだぜ」
――その一言で、私は彼の家にお邪魔しないわけにはいかなくなった――。
――――――
素直になれないライバル同期どうしのすれ違いオフィスラブです。
じれったい二人にやきもきするのが好きなかた、ぜひ。
よろしくお願いします。
作品公開日 2024-09-06
ランキング
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