この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
体温計と優しい執事
第2章 happy time
すると突然優人は、
どこから持ってきたのか
1冊の絵本を取り出してきた
月が横たわるベッドのすぐ横に
小さい椅子を置いて、
そこに優人が座る
そして優人は黒縁のメガネをかけた
ーーやっぱり優人の綺麗な顔立ちに
そのメガネは似合ってるなぁ
そう思いながら、
優人の動作を見守っていると
優人はその絵本を
私に良く見えるように近づける
『ご褒美に、俺が寝かしつけてあげる』
「それで絵本なの!?
流石にもう私は絵本なんて読まれても
嬉しいだなんて思わないし、
絶対寝ないよ?…クスッ」