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体温計と優しい執事
第2章 happy time



すると突然優人は、

どこから持ってきたのか

1冊の絵本を取り出してきた




月が横たわるベッドのすぐ横に

小さい椅子を置いて、

そこに優人が座る



そして優人は黒縁のメガネをかけた




ーーやっぱり優人の綺麗な顔立ちに

そのメガネは似合ってるなぁ



そう思いながら、

優人の動作を見守っていると

優人はその絵本を

私に良く見えるように近づける



『ご褒美に、俺が寝かしつけてあげる』


「それで絵本なの!?

流石にもう私は絵本なんて読まれても

嬉しいだなんて思わないし、

絶対寝ないよ?…クスッ」




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