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体温計と優しい執事
第2章 happy time
月は、優人の行動が面白くて
つい笑ってしまった
『まあ、いいから聞けよ』
そう言うと優人は本当に
絵本を読み始めたーーー
月はいつの間にか、優人が読んでくれる
絵本の内容に入り込んで、
夢中で聞いていたが…
ーーすぅ…すぅ
『……月?』
優人が呼びかけても、
月から返事は帰ってこなかった
ベッドが暖かいのと、優人の優しい声で
月は無意識に寝てしまったのだ
そして月から聞こえる寝息に、
優人は吹き出して小さな声で笑う