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体温計と優しい執事
第2章 happy time



「ありが、とう……ゆう…と……」




月は笑顔でそう言うと、

最後まで言い切ったか分からない時に

意識を手放し眠ってしまった



『お休み、月……って、おいおい…』


まだ薬を飲んでいないのに…



月の可愛い寝顔を見て、優人は思わず

クスッと笑ってしまう



『全く…世話が焼ける奴だな』


優人は薬とコップの中の水を口にすると

口移しで眠っている月に飲ませた




ーーーゴクッ…


優人は月が薬を飲んだのを確認すると、

月の口の端から零れてしまった

水を舌でペロッと舐め、

そして最後に鼻の先にキスを落とす






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