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体温計と優しい執事
第1章 bad morning



「……うん、分かった。

ちゃんと早く治すね」



月はそう言うと、

布団を顔にかからないようにして

深くかぶる



そんな様子を見て優人は

ひと安心すると、

朝食を取ってくる

と言って部屋を出ていった




「………………よし!!」



月は優人の遠のいていく足音を聞いて、

ニヤッと笑うと

自分にかけた布団を剥がす



「1日ずっとベッドなんて、

私が耐えられるわけない!!」


そう言うと、月は額のタオルを取って

ベッドから出て勢いよく立ち上がる





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