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体温計と優しい執事
第1章 bad morning
少し上から私を見ている優人の前髪が
サラサラと動く
「え、何で優人がここに?」
月は驚いて、優人の顔を見る
『月のやる事なんてお見通しなんだよ』
そう言うと優人は
月をお姫さま抱っこし、ベッドに運ぶ
ーーあ……せっかくここまで歩いたのに
『これで分かっただろ。
大人しくここで待ってろ』
「嫌だ」
月はつーんとした態度でそっぽを向く
すると優人は月に手を伸ばし、
月の顔を無理やり自分の方に向けると
耳元に顔を寄せる