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体温計と優しい執事
第1章 bad morning



『出来たら……月にご褒美…あるぞ』



ーーーボソッ



優人の低い声を耳元で囁かれ

月はビクッと体を震わす



「……ご褒美?」



ご褒美という言葉にめっきり弱い月


まんまと優人の言葉に釣られて、

大人しくベッドの布団に潜り込んだ



『クスッ…月はイイコだな』


ーーーチュッ



優人は月の耳の縁にキスを落とすと

また部屋を出ていった



「………………」


優人にまた迷惑かけたくないし、

ちゃんと大人しくしようかな…



それに、ご褒美が気になるしーー




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