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あの子のとりこ
第1章 幼馴染
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「よし!片付け終わり〜」
築60年、家賃3万円の格安アパートで、佐野ナナミは最後の段ボールを片付け終わった。
この春から第一希望の進学校、西門高校へ通う為、引っ越してきたのだ。
3才の時に両親を事故で亡くした為、養護施設で生活していたが、一人暮らしが夢だったナナミは、施設長に懇願し、この部屋を借りた。
「お父さん、お母さん!あたし勉強頑張るね」
6畳の居間にはテーブルと大量の本があるくらいで女の子の部屋としてはやや殺風景だ。
いかにも薄そうな壁や床も歩くたびにきしむのは格安だから仕方ないと、息をついた。
「ナーナーミ!」
窓の外から中学からかの同級生の、高谷エリカが手を振っている。
「ちょっと待ってて!」
バタバタと真新しい制服に着替え、部屋を後にした。
築60年、家賃3万円の格安アパートで、佐野ナナミは最後の段ボールを片付け終わった。
この春から第一希望の進学校、西門高校へ通う為、引っ越してきたのだ。
3才の時に両親を事故で亡くした為、養護施設で生活していたが、一人暮らしが夢だったナナミは、施設長に懇願し、この部屋を借りた。
「お父さん、お母さん!あたし勉強頑張るね」
6畳の居間にはテーブルと大量の本があるくらいで女の子の部屋としてはやや殺風景だ。
いかにも薄そうな壁や床も歩くたびにきしむのは格安だから仕方ないと、息をついた。
「ナーナーミ!」
窓の外から中学からかの同級生の、高谷エリカが手を振っている。
「ちょっと待ってて!」
バタバタと真新しい制服に着替え、部屋を後にした。
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