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第5章 激情のお仕置きタイム

「やだ、なんか変、止めてよ……」

　不快感に、奥歯を噛む柚留。そんな柚留を妙に冷静に観察している自分がいた。
　やっぱり、気持ちよくはないんだ。あたしはおもちゃなんて入れたことがないから、どんな感じなのか想像がつかない。しかもお尻にって。想像したいとも思わなかった。
　だけどサイトには、前立腺てところを刺激するから気持ちよくなるって書いてあったし、ＢＬでも、気持ちよさそうに喘いでとろけているシーンはよくある。

「もう、うるさい。それ以上しゃべったらもっと強い振動にするよ？」
「そんなあ……」

　柚留の顔が絶望に染まる。それでも観念したらしく、おとなしく前を向いた。
　机についた手はぷるぷると震えていて、おもちゃの振動がもたらす不快感に耐えている顔はかわいかった。あたしはそんな柚留をちらちらと観察しながら、教授の話を聞いていた。