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ご主人様=ドSせんせい
第12章 挫折☆翠川未来の事情
とりあえず、星夜が高校を卒業するまでは、星夜のやる気を失わさない為にも、ピアノの先生を続けて、星夜のモチベーションを維持する事が、榊原先生が出した最後の条件だった。
コンテストで優勝した星夜に、私はご褒美をあげた。
そう、私が星夜に女の抱き方を教えた。
男になった星夜は、3年間何度も私を求めた。
星夜に抱かれるだけで、私のこれからの未来は、約束されているのだから、私にとっては、簡単な事だった。
3年間、星夜は私の為にピアノをひたすら頑張っていた。
そう、私の為に…。
私の未来の為に…。
そこに愛がないとも知らずに…。
そしてそんな関係も終わりを告げる。
榊原先生と約束していた3年間がおわった。
星夜が大学生になったら、私はもう自由の身だ。
私は星夜に、別れを告げた。
そう一方的に。
だって、私達の関係は『契約』であって、そこに愛はないのだから。
でも、星夜には愛があった。
私には関係のない事だけれど。