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ご主人様=ドSせんせい
第52章 愛☆貴方のためなら
「ん?何を泣いている?あんなに威勢が良かったのに、これくらいでもうねをあげるのか?」
榊原さんに言われて、ハッとした。
いつのまにか私の頬に涙がハラハラと流れていた。
「違います。そんな事はないです。」
「なら、何で泣いている?」
「榊原さんが、可哀想に思えて…。」
「なんだと?俺が可哀想だと?何をバカな事を言ってるんだ?
金もある名誉も地位もある。そんな俺が可哀想だと?」
「はい。」
「この状況で頭でもおかしくなったか?」
頭がおかしい女だと言うような表情を見せると、榊原さんが私の髪を強く引っ張る。
バランスを崩した体は床の上に倒れた。