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ご主人様=ドSせんせい
第53章 修復☆それぞれの形
「おい。お前はなぜ平気でいられるのだ?不安や恐怖はないのか?今から好きでもない男に、好きな男の前で犯されようてしているのに。」
ゆっくりと開いた瞳は、しっかりと私を見つめる。
真っ直ぐに力強く。
その瞳には、迷いや不安、恐怖は感じない。
強い決意を感じる。
「星夜さんを信じているからです。そして、星夜さんのお父様にも、愛し合っている事を認めてもらいたいからです。それから…」
ハッキリと答えた言葉とは裏腹に、最後は何か言いたそうに口を閉じた。
なんだ?
何を言おうとしたんだ?
「最後は何を言おうとした?」
言おうとした言葉は、なんだったのか。
私はとても気になっていた。
この地点でもう私は、この娘を受け入れ始めていたのかもしれない。
今までの私なら、そんな事どうでもいいと、興味すら持たなかっただろうからな。