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第53章 修復☆それぞれの形

｢榊原さんにも、もう一度愛を信じてもらいたくて。誰かを愛する事を思い出して欲しいから。」

｢……っ！！」


まさか、こんな事を言われるとは思わなかった。

こんな子どもに。


｢お前にとって、愛とは何なんだ？」

｢自分を犠牲にしてでも、相手を守る事だと思います。だから、私がこうして頑張れば、星夜さんも琉亜さんも、救えると思っています。二人を助けたいんです。」

｢………」


無償の愛か…。

星夜はそれを見つけたんだな。

この娘の中に。

私は間違っていたと言うことか…。

もう何を言っても、何をしても無駄だ。

私は、敗けたのだ。