この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
ご主人様=ドSせんせい
第56章 永遠☆ずっとずっと
綺麗…。
そうあの日も、音楽室に見えた先生のシルエットも、舞い散る桜も、そしてこのメロディーも、全てが綺麗だった。
先生が弾くピアノの音色は、あの日と変わらず、素敵で、その音色を聞きながら、音楽室の扉をゆっくりと開けた。
春の風がカーテンを揺らす。
心地よい風が吹く教室で、ピアノを弾く先生に私は声をかけずに、先生に魅了されていた。
だって、あの日と同じように、春風に揺れる先生の髪と優しい音色。
全てに魅了されていたから。
せんせ…
立ちすくむ私に、先生がピアノを弾く指を止めて、優しく微笑んだ。