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Dear
第2章 新たな挑戦
数十分経って掃除を終えた蘭は、
カウンターの後ろにある扉から
パンを作るキッチンに移動し、
そこにある水道で手を洗う
すると蘭が入ってきた所とは違う
もうひとつの扉がガチャ…っと
音を立てて開かれる
『お疲れ様です……って、蘭か』
そこには夏貴の姿があった
どうやら夏貴が開いた扉は
家と繋がっているらしく、
夏貴の向こう側に見える壁の色に
蘭は見覚えがあった
「あ、ナツ!お疲れ様」
緊張続きだったのに、
ナツの顔を見て安心した私は
笑顔で駆け寄るのだった