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Dear
第3章 誰にも秘密のイケナイ行為
開店して数時間後、
昼時のラッシュを過ぎた頃に
蘭は休憩をもらったので
キッチンの横にある小さな休憩室で
メモにペンを走らせていた
「えっと、これがこうで……」
まだ2回目のバイトは
覚えることが沢山で、
休憩をもらう度に、
忘れる前にメモをする習慣をつけた
一通り書き終えると、蘭は頬杖をついて
ユウ兄の後ろ姿を見る
今日は、ナツのお母さんは
緊急事態にならない限り
パン屋には顔を出さないそうで、
私とユウ兄でなんとかお店を回している