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Dear
第3章 誰にも秘密のイケナイ行為
自分の声が裏返りそうになって、
何事も無いように装うが
やっぱりナツには目が合わせられない
お互いしゃべり出すことなく、
休憩室のテーブルに囲われている
椅子に座るとじっとしている
『なあ、蘭』
夏貴に突然話しかけられた蘭は
声がおかしくならないように
ふつうを意識して応える
「なに?」
『何でさっきから
俺に目を合わせないんだ?』
ナツは怒ってるわけでもなく、
いつもの落ち着いた
声のトーンで聞いてくる
「そんなこと無いよ」
と、答えながらも
視線が泳いでしまう蘭