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二人の密会
第10章 本能
「風呂以外は全部の枷を自分ではめて俺の前に来い」

「……はい」

「不満そうだな」

「私はいつからはめたらいいの?」

「家出る前にははめておかないと遅いだろ」

「家ではめるの? それは時と場合によるよ~」

「分かってる。その時は言えばいい」

「マンションの人にみつかったら、どうするの?」

,「家ではめろとは言ってない。来るまでにコンビニがあるだろ? そこの便所で付けたら? 信号で停まった時でもはめられる」

「そんなのは変態だよ」

「雌犬は変態じゃないのか?」

「……」

「雌犬って言われて、頂きます、ご馳走様、ましてや犯してくれって、普通は言わないよな」

「……」

「雌犬は、普通なのか、変態なのか、どっちだ?」

「変態です」

「それで感じてイクんだよな?」

「はい、イキます」

「雌犬はチンポの前で、舌を出して喜ぶ変態の淫乱女なんだよ」

「はい」

「口紅あるよな?」

「あるけど……」

「貸してくれ」
雌犬から口紅を手渡された

「全裸になるんだ」
雌犬は言われるまま、僕の前で裸になった

「四つん這いになって尻を突き出せ」
雌犬から預かった口紅で「雌犬の尻を自由に使って下さい」と書いた
正面からは見えず、消すのも忘れるかも

「何て書いたか分かるか?」

「分かりません……」
写メを撮って見せてやった

「間違いじゃないよな?」

「はい」

「今度は立って正面を向け」
口紅を雌犬に渡して

「私は変態の雌犬です。って下腹から上に書いていけ」

「いや~、許して~」

「許す訳ないやろ。はよ書けよ 」
雌犬は綺麗な字で書ききった
下腹からヘソの上くらいで2行になった
胸が大きいから真下は見えない

「雌犬の携帯で写メ撮ってやる。ブログにも載せないとな」

「それだけは止めて。お願いだから」

「雌犬のお願いは、俺には無益だ」

「許して下さい」

「しつこい」

「ダメなんです…」

「何がだ」  

「見てるです、ブログを」

「誰がだ。はっきり言えよ」

「友達が…。教えたから」

「それなら今までの恥行も知ってるんだろ? 今更何を」

「今までのは知らないの。友達は文章は読まないの。写メとか、録画しか見ない人なの。今まで載せてないから素通りしてた」

「それは雌犬のブログだろ? 俺のはずっと載せてるぞ。紹介してやれよ」
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