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溺愛 ~命令に従いなさい~
第3章 ■告白
雄二と美和の強い連携のおかげで、営業一課の成績は前年を大きくクリアーし、営業一課として新年度の全体会議の中で社長賞、美和も個人賞をもらう事ができた。

週末前の金曜日に部長主催で祝いのパーティーが行われた。

パーティーが終わりその帰り、部長をタクシーに乗せ、部下を見送り、最後になった雄二が駅に向かい歩きはじめると、後ろからヒールの音がする。
振り返るとそこには美和がついてきていた。

雄二- 「あれ?」「タクシー乗ったんじゃなかった?」

美和- 「はい」「すぐに降りました」
    「チーフともう少し飲みたくて」
    「戻ってきました」
    「ダメですか」
    「社長賞もいただいたので」「私が奢ります」

雄二- 「疲れてないのか」
    「奢らなくても、俺は困っていないし」

美和- 「明日はお休みです」
    「時間はあります」
    「今の私がいるのは」
    「チーフに育てていただいたおかげです」
    「是非、奢らせてください」
    「飲みに行きましょう」

雄二- 「そういうなら気持ちよく受けましょう」
    「近くにたまに行くBARがあるから」
    「そこでいいかな」

美和- 「全然OKです」

雄二と美和はBARで色々なことを話した。
美和の感謝の気持ち、逆に雄二は支えてくれてありがたかった気持ち、お互いのことを誉め称えながら、プライベートのことも交えて話をした。

美和には幼少の頃に両親が離婚していたため父親がおらず本当は4年制大学に行きたかったが短大に行った事、高校生の頃には、友達が良くなかったのか髪も金髪にして遊んでいたこと、彼氏がいたことを美和は話した。

雄二も同じようにプライベートのことを話してくれたが、美和にはなんか理解できない空白の時期があるように思えた。
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