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〇〇を教えて。。
第4章 色々あってムズカシイみたい☆☆
男が何を要求されるわからないから、
とりあえず黙って待つ。



男はネクタイを緩めて再び『は~あ…………』
と息を吐いた。

『君、来なさい。ここに』
膝をポンポンと叩く。


『上乗っていいの?』理玖は意味が分からず訊ねた。



『まあ、そうだね。
来なさいって』

理玖が近寄ると男は手を伸ばして理玖を引き寄せた。
『わ………』
ぐいと抱き寄せられる。




男は要求もせず、
ソファーに崩れた理玖を抱き締め背中を擦っていた。




『いい肉体だ…………』

男の少し嗄れた声。

『脱ぎなさい。
全て取り払いなさい』




理玖は頷き、
スーツを脱いでいく。



男の視線を感じた。
舐め回すような、ねっとりした視線。


理玖も脱ぎながら、
実は相手をこっそり観察していた。
これは喧嘩や窃盗の経験から身に付いた。


男の左手には薬指に指輪がある。





(あれか?
嫁・子〔孫も?〕いるから男好きは隠してるクチか?)



せっかく渚が揃えたスーツもネクタイも靴も、
男の要求で全て剥いでしまった。



全裸で立つ。

『_____おや?
なんだね、その傷痕は』男が怪訝な顔付きになる。

理玖の両腕に広がる、傷の数々。

『ああ。
これ?これは根性焼……………
こ、今生の別れの時についたんです』

『今生…………家族と死に別れたか?
まあ良い。
君は私のペットなのだから、細かいことは気にしないでおこうかな。
さあ、
私の前に来て跪きなさい』



男が手招きした。
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