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〇〇を教えて。。
第5章 ムズカシイけどイイみたい☆
運転しながらtellをする。




「…………はい?」
毬佳の不機嫌な声。


『さっきは突然切ってしまって済まない。
早瀬理玖は、
どこの風俗店にいるんだ?』
ハンドルを巧みに切りつつ、
苛立ちを抑え訊ねる。




「店なんて知らないわ。
ねぇ、あの子と関わってどうしたいの?
藤代くんらしくないわ」

宗一郎は言葉に詰まる。


『………………僕らしいとはどんな事かな』



「瑠樹の話を持ち出すのはキツイわよね。
でも、
あんな下部の人間と関わるような人じゃなかったわ。
瑠樹とあなたは…………、
私から見ても素晴らしい関係だった」


『毬佳っ!!』
宗一郎が怒鳴る。

『…………………瑠樹の名を出すな。
少なくとも、表面だけを見て理玖を判断しないでくれ』


ハッ、と冷笑が聞こえた。

「藤代くん…………
同じ轍を踏むつもり?」



宗一郎の胸に傷みが走る。


『……………ヘマはしないよ。
それに…………
理玖はああ見えて真っ直ぐだ』
ただ、倫理観を知らず理性のコントロールができないだけ。




「庇うのねぇ。
まぁ、私がどうこう言える立場じゃないけれど」
毬佳は呆れたように溜め息を吐く。



『毬佳くん。
____君が嫌悪を示すのは分かる。
僕だって驚いているくらいだ。
しかし…………理屈じゃないんだ。
頼むよ。何か知っているなら教えてくれないか』


「……………………はぁ………
3日前よ。
私、学会のあと会食があって夜遅くなったの。
その時に女を抱えてホテルに入ってくあの子を見たの。
女は早瀬理玖とは違うタイプで、
身なりも良かったわ。品があった。
あの子が階級の違う女と絡むことなんてある?せいぜい似たレベルの女くらいでしょ?
調べたら、
夜にこそこそあのボロアパートを出ては帰ってたわよ」


『……………調べたのか?
わざわざ?』
宗一郎は力が抜けた。


「そ、
そういう言い方しないでよ!
私はあなたが心配だっただけ。
たまたま時間があったからよ」
慌てて取り繕う毬佳。


『…………ということは、
風俗業は君の予測だな?』



「そ…………うね!そうとも言えるわ!
じゃあね、私は夜勤に備えて仮眠するわ」



カチャリと切れてしまった…………。







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