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〇〇を教えて。。
第5章 ムズカシイけどイイみたい☆
『風俗業じゃない、のか…………』

ホッと息を吐いた。



『じゃないにしても、
何をしてるんだ…………??』



___僕が知らない間に。



〔笑ってるほうがいいじゃんアンタ〕
理玖の子供のような笑顔。

〔宗一郎………っ〕
乱れて呼ぶ声。






宗一郎は右手を拳にして、
ハンドルを殴った。


ブレーキをかけて路肩に停車する。






_____何をしてるんだ、
は僕だ………………




一体どうしたのだろう。

なぜ、
あんな猿が気になるんだ。
なぜ、
怒りで手が震えるんだ。
毬佳の指摘はもっともだ。



ハンドルに顔を埋める。



(_____瑠樹、
教えてくれ……………)



遠い場所に居るかつての恋人に、
問いかけた………………
























その頃、
猿___もとい、理玖は…………


『Tホテル………よっし、やるぞ』
どっしりとした近代的ホテルTに入って行く。


〔受付・
またはボーイには何も話さなくてよし。
部屋へ直行〕

渚遥香からのメッセージに添えられていた注意事項。


『キレイなホテルだな-。
1回こーゆーとこで凛伽か優月とヤりてぇ~』


静かにスローテンポのピアノ協奏曲が流れている。

理玖の独り言を聞いて通りすがったボーイがギョッと目を剥いた。





『エレベーター………あ、あれね♪』
黙って歩けない男・理玖…………


エレベーターに乗り、
22階を押す。


同乗者がいない。

『………………会社経営……
32歳かぁ。どんな女だろ?』
理玖は拙い頭で想像してみる。

『女性用デリヘルを利用するくらいだから、
金はあって男なし?うげぇブスかよ!
ま、仕事だからしゃーないかぁ』



エレベーターが22階に到着した。


『2236号………』

広い廊下。

部屋は10メートル毎にある。



うちのオンボロ社宅とは天地の差だな。



『あった。
え~と………あ、このボタンか』


ドア横にある小さなボタンをプッシュした。



カチャリとドアが開く。


『失礼しまーす』
軽いノリで踏み込む。






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