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〇〇を教えて。。
第5章 ムズカシイけどイイみたい☆
______夜7時過ぎ。


江名優月は雨のなか、
傘を差して【ビビッド】に入る。

『早く着き過ぎたぁ~~~』
傘を仕舞いながらスカートに付いた水をはらう。


チュニックにタイトスカート。
普段から使っている大きなトートバッグを持ち、
受付にて「後から2人来ますんで」とさっさと個室に入る。周囲からドンドンと叩くように大音量が響く。


昨日理玖から〔明日よる8時にビビッドこいや〕とメッセージが入っていた。



『もう!
大雨だし謎の500万って何よう』
怒っている。
『お腹空いた!
先食べちゃお~♪』
優月はピザとジュースをオーダーして寛ぐ。


カチャリと扉が開く。


『……………あれ?』
店員かと思ったら、
背が高く肩幅が広いメガネ男が首を傾げた。
サラリーマンのようだがインテリ系だ。スーツを着ていて、
着崩しておらずカラオケボックスにそぐわない雰囲気。


優月は警戒する。

『えーと………江名くんてのはどこにいるんだろうか?まだ到着していないはず』
男が独り言を呟いて頭を掻いている。


『はっ?
江名、優月はあたしですけど……』


『え?
ああ、じゃあキミが早瀬理玖くんの?』


___宗一郎である。
カラオケボックスなぞ利用した経験がなかったので、
受付を素通りし適当に扉を開いた。

大雨だから早めに向かおうと研究所を出たのだが。
予定より早く到着してしまった。

迷子状態だったのである。



『___こんばんは。
初めまして。藤代宗一郎と申します』
戸惑ったものの幸い江名優月と会えた。

『あ、はい………
江名優月といいます』

優月はどうぞ、とL字型のソファーを指した。

『失敬』と座る宗一郎。


優月は怪訝に思いながらも『あのーう。
理玖は?』と訊いた。


『………僕は早く着いてしまって。
まだ彼には連絡をしていないんだ』


『ああ………
あのぅ、500万って本当ですか?
というか………理玖とは本当に知り合いで?』


優月は明らかに〔自分とは違う雰囲気〕の宗一郎に、
警戒心を隠せない。





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