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〇〇を教えて。。
第5章 ムズカシイけどイイみたい☆
『世界が違う?
宗一郎はんなことねーぞ。
泣くし怒るし……あんま変わんねぇよ』


『ああ、藤代先生は良いひとだな。
偏見はあるかもしれないけどな』



理玖は箸を止める。
『何の偏見?』


『イヤー。
だってあっちは所謂〔勝ち組〕エリートだぞ。
俺らなんて犯罪歴はあるし、
菅原社長が居なきゃ路頭に迷ってるとこだ』




『…………それって関係あんの?』




『大アリだろー?
社会ってのはちゃんと段階があんだよ。
同じか下じゃないと居られねぇよ。
友達でも恋人でもさぁ。格差ってやつだよ』



『ふぅん?』
理玖は味噌汁を啜る。


(じゃあ宗一郎は何で俺を好きなんだ?)
疑問が湧いた。


湧いたが、
考えるのが面倒なので消えていく。






午後から現場に移動し、
真田の怒鳴り声が響くなか建設作業を進めた。


夕方を過ぎて雨がパラつく。

『撤収-!!
今日はここまでだ』
真田が手を叩く。


数人毎に分かれて車に乗り込み、
社に戻った。


その頃にはどしゃ降りの豪雨になっていた。












帰社した面々は、
皆早々に着替えて社を出て行く。

理玖はロッカールームにて鼻唄を歌いながら着替えていた。


古い社屋は雨音が響く。

『ふんふん~~~♪♪8っ時ィからカラオケ~~~♪』

ディパックを背負ってロッカールームを出ると、
廊下の隅で誰かが座り込んでいた。

『あれぇ?砂原さん?』
理玖は驚き駆け寄る。

『どしたの?』

砂原は丸くなり泣いているようだ。
肩が震え、
『あ。
早瀬く……っ』としゃくり上げる。



『何かあったの?』
理玖はしゃがみ込んだ。


すると____
グイッと肩を引かれた。

『うわ!!』理玖はよろけた。
砂原がしがみついてくる。
『ど、どうした?!』



『………早瀬くん、
助けて……。
お願い』
砂原が子どものように泣き出した_____





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