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〇〇を教えて。。
第7章 なかなかウマくいかないみたい☆
僕を責める訳でもなく、
かといって庇う訳でもなく、
彼は一言こう言った。



「アイツもバカだね~、
同性愛者なんてお互いだけ見てりゃいいのにね」




瑠樹の密葬の後だ。




将来を嘱望し、
期待をかけていた息子が同性愛者だった。


瑠樹の両親の怒りと落胆は瑠樹を攻撃した。
瑠樹は想像以上のダメージを受け、精神を破壊した。




斎場の裏手から煙をひっそり見送る僕に、
瑠偉さんは喪服姿で涙も見せずに「ハイ。
持っとく?瑠樹のカケラ」と骨のカケラを手渡してくれたのだ。




あの時の、
瑠偉さんの行動が無ければ。



僕も彼岸に渡っていただろう。


7歳も年が離れた弟だったからか?
僕には兄弟がいないし、
実際の感覚として分からない。


瑠偉さんが僕に気を遣って取ったポーズだったのかなと思う時もあった。泣いてない筈がない。辛くない筈などないのだ。



が、
事実僕は瑠偉さんの言葉と行動に救われた。



7年前の話だ。




「悪い悪い。
ヤンキーの魅力は分かる気がするからさぁ?
で、羽乃ってのは何処の組?
一介の構成員じゃ調べようがねぇよ」



『分からないですね………』
宗一郎は(しまった、聞いていなかったな…)と思う。


「住んでる場所、分かる?
その女の子の勤め先のフーゾク店の場所でもいい」



『ええと…………
居住地は、松崎町浜【まつざきちょう・はま】2の3の7』

宗一郎は菅原社長が言っていた江名優月の情報から思い出す。
風俗店の寮は店と隣接していたはず。



「あ~。
風間さんちだね。
風間組、小さな組だよ」



『そうなのですか……』



「はの、だね?
OK分かった。
合間に調べておくよ」



『すみません、お願いします。

こんな事で頼むなんて』
正直、自分でも失礼過ぎるとは思う。




「こんな事って、
〔こんな事〕にしちゃったらその方が嫌だけどな。
きっとアイツもね。
そのヤンキーくん助けるためなら手段問わないでよ。
君は真面目だからさ、
きっとアイツ以来の恋人なんじゃないの?大事にしなよ、自分の変化をさ?
じゃーね、分かり次第連絡するよ」


瑠偉のtellは切れた。





あっさり軽快な話し方の瑠偉。


宗一郎の心に響いた。

〔大事にしなよ、
自分の変化をさ?〕





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