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〇〇を教えて。。
第7章 なかなかウマくいかないみたい☆
人の命なぞ儚いものだ。命運とでも言おうか。
しかし、
儚さの中に大切な発見がある。





(優月くん…………)


宗一郎は、たった一度だけ時間を共に過ごした素朴でいたいけな江名優月を強く尊敬した。



理玖にそう感じるように。








______『なぁ。
宗一郎、隣座ってい?』


しばらくして、
理玖がそう言い立ち上がった。



『ああ。
もちろんだ』


隣に座ると、
理玖は宗一郎の左肩に頭を凭れさせる。


宗一郎は理玖の手を握った。








理玖は親指で指相撲を取ろうとする。


宗一郎は親指を右へ左へ躱す。



『何で逃げるんだよ(笑)』


『勝負したくないから、かな』


『そーいちろー。

…………観覧車って誰が考えたんだ?』



そういえば誰だったか。

『おんなじ場所をぐるぐる回ってるだけじゃん。スリルもないし、景色もあんま変わんない。高いか低いかだけだ。

でもさ、優月がしてほしかったこと………したかったこと?

分かった気がした』



宗一郎は頷いた。



『だから俺生きるよ。

あんたに言われたように、
優月のぶんまで。

ちゃんと、生きてく』




理玖はポツポツと、自分に言い聞かせるように話す。





宗一郎はただ傍にいた。



しっかりと手を繋いで…………………………………


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