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〇〇を教えて。。
第8章 ウマくいったらHappyみたい☆
『ああ。

男女の揉め事の声がする、と別室の客が宿主に告げに行ったらしい。

ちょうど君が撃たれた瞬間、
宿主のお婆さんが襖を開いた。

羽乃はそのまま逃亡している。

間もないうちに風間組幹部が見つけるさ』



宗一郎は腕を組み説明した。



『しかし……………、

なぜ君が羽乃に接触しようとしたんだ?

無関係ではあるよね…………』
宗一郎は心底解せないという表情。


すかさず、
毬佳が口を挟む。


『あら、渚は仕事熱心よ?

早瀬理玖の状態を見かねて羽乃に直接会って話を聞こうと考えたのよ!

早瀬に戻ってほしいからよ』



頭の良い毬佳は察していた。



渚が理玖に仕事相手以上の気持ちを持っていることも


優月とやらの堕胎の理由を知りたがった根源も。





_____渚は自覚がないかもしれない。

だけど、早瀬理玖を愛しているのだ……………




毬佳としては複雑である。


が、
久しぶりに再会した旧友___しかもライバル関係にあった___がこんなリスクをおかしてまで行動する理由は、
〔女性として〕手に取るように分かってしまう。




毬佳は白衣のポケットに手を入れた。


穴が空いたボイスレコーダーがある。

SBカードが搭載してあるタイプで、
PCに繋げば再生可能だ。




果たして、
これを宗一郎に聞かせるべきか?




(……………渚の勘が、当たったんだわ)

だから撃たれた。



毬佳は(先ずは私一人で聞いてみるわ………
そして、渚の回復を待って話し合ってからだわね)
と決めた。

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