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〇〇を教えて。。
第8章 ウマくいったらHappyみたい☆
『理玖、おつかれ~。
一杯やって帰ろうぜ』

真田が肩を組む。



『うー…………。
真田さん、明日にしてくんない?
俺、帰りに行ってくるよ』



『どこにだ?』




『学園の傍に無縁墓があるんだ。
葬式に出られなかったから…………………』




真田はハッとした。

『あ、済まん理玖……………。
そうだよな』

手を離す。

『ちゃんと挨拶してこなきゃな?
気をつけろよ?』





『ああ。
行ってくんね』

理玖は一旦アパートに戻り、
車を運転して学園のある街に向かった。















『あら?
あらあら、まーっ………………、
理玖くん……………!!』

シスターがあんぐり口を開けて理玖を見つめる。


『大丈夫なの?
____辛かったわね………』


優月と居た頃からずっと学園で教えているシスターだ。


もちろん、
優月が死を選んだことは知っている。


ここに在籍している者の中には「生まれた時から親がいない」子供が半分ほど。
残り半分は親が養育放棄をしたり、
病気で生活出来なかったりと事情を抱えた子供たち。



『優月の墓、どこ?』
花束を抱えてシスターの後に続いた。



教会の墓がある。


〔yuzuki ena 1997~2016〕

棺桶を思わせる造りの墓に刻まれた優月の生きた年月。



そっと花束を手向ける。

理玖は頭を下げた。



シスターが俯く。







(優月……………………、
本当に俺のせい?

罪悪感なんてあったか?)


話し掛けても返事はない。

理玖は佇んでいた。



『理玖くん、もうそろそろ………』
シスターが理玖の肩を撫でた。


顔を上げると、
辺りが真っ暗になっていた。



『あ、………………
悪ぃシスター。気がつかなかった。暗くなってたの』







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