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〇〇を教えて。。
第1章 出会っちゃったみたい☆
――――――――――
『だー!あー!
イライラする!』
材木を右腕に抱えて運びながら理玖は不満を口にした。
『えいっ』
地面に転がる廃材を蹴飛ばして八つ当たり。
『おー理玖荒れてんなぁ?(笑)
女にフラれでもしたかぁ?』
主任の真田【さなだ】がからかう。
『真田さーん、
イライラってどーすりゃ治まるんすかねぇ?』
材木を置くと、
真田がチェーンソーの電源をOFFにした。
『身体使って発散しろ。
タバコ吸うか?』
ハイライトを差し出す真田。
『あざっす……
って俺いちおー未成年すよ!
社長にバレたら首になる』
『はは(笑)正解。
良くできました〜〜』
『また試したんすね?』
理玖が真田を睨む。
『ここに来て1年だろ。
気の緩み抜き打ちチェック♪』
―――ここ、〔菅原建設〕は地元では規模の大きい建設会社。
社長のスガワラがボランティア活動に熱心で、身寄りのない10代の少年少女の支援員をしている。
施設育ち・高校中退・ケンカ三昧・警察に保護されること数十回の理玖を就職させてくれた。
目が合えば殴りかかる。
万引き・窃盗は日常茶飯事。
高校は1ヶ月で中退になり、
身元引受人も手を焼いていたのが数年前の理玖。
薬物に手を出さなかったことは幸運だった。
(うっかり運び屋はしてしまった)
江名優月に何度メッセージを送っても、
既読にすらならない。
TELをしても直ぐ切れてしまう。
『あんのアマ……
自分も援交だの売春だの散々してきたクセに』
江名優月は恋人って訳じゃない。
環境が似ていて、気がついたら一緒に居た。。
―――優月も、
理玖も施設で育ったのだ。
『だー!あー!
イライラする!』
材木を右腕に抱えて運びながら理玖は不満を口にした。
『えいっ』
地面に転がる廃材を蹴飛ばして八つ当たり。
『おー理玖荒れてんなぁ?(笑)
女にフラれでもしたかぁ?』
主任の真田【さなだ】がからかう。
『真田さーん、
イライラってどーすりゃ治まるんすかねぇ?』
材木を置くと、
真田がチェーンソーの電源をOFFにした。
『身体使って発散しろ。
タバコ吸うか?』
ハイライトを差し出す真田。
『あざっす……
って俺いちおー未成年すよ!
社長にバレたら首になる』
『はは(笑)正解。
良くできました〜〜』
『また試したんすね?』
理玖が真田を睨む。
『ここに来て1年だろ。
気の緩み抜き打ちチェック♪』
―――ここ、〔菅原建設〕は地元では規模の大きい建設会社。
社長のスガワラがボランティア活動に熱心で、身寄りのない10代の少年少女の支援員をしている。
施設育ち・高校中退・ケンカ三昧・警察に保護されること数十回の理玖を就職させてくれた。
目が合えば殴りかかる。
万引き・窃盗は日常茶飯事。
高校は1ヶ月で中退になり、
身元引受人も手を焼いていたのが数年前の理玖。
薬物に手を出さなかったことは幸運だった。
(うっかり運び屋はしてしまった)
江名優月に何度メッセージを送っても、
既読にすらならない。
TELをしても直ぐ切れてしまう。
『あんのアマ……
自分も援交だの売春だの散々してきたクセに』
江名優月は恋人って訳じゃない。
環境が似ていて、気がついたら一緒に居た。。
―――優月も、
理玖も施設で育ったのだ。