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〇〇を教えて。。
第2章 始まりそうな予感みたい☆
『…………謝罪って弁償だけじゃ済まねぇの?

放っておいてくれよ……』


理玖は前屈みになって掛けシーツに両手をのせた。



『……………
自販機前でメガネを落としただろう?』



『………何の話……』


『初めて会った時だ。

君の右手が僕の顔にぶつかった。

――――その時に見えたんだが。
ケロイドのようなその傷は何だ?』





理玖は右手の腕……
手首〜肘を見た。


根性焼きと喧嘩の傷痕だらけで、
小麦に焼けた素肌に点々と白い部分がある。
腕だけではない。肩にもあるし背中にもあった。

『………これが何なわけ?俺にはこれがフツーなんだけど?』


藤代がぐいっと理玖の腕を掴む。
『―――これが普通だと?君は自分の体を何だと思っている?』




『何って………
自分の体だけど』



『―――自分の体だから何をしてもいいんじゃない。自分の体を傷つけるのは止めなさい』


『………あんだよ……
てめぇに何が分かる!!』

ぺちん。
左頬を軽く叩かれた。
『………いいか?
君は分からないんじゃない。
〔分かろうとしない〕だけだ。これはタバコを押し付けたかライターで焼いた痕だろう。違うか?』


理玖はむくれて返事をしない。


『あの建設会社が犯罪歴がある人間を雇っていることは知っている。
更正をさせて、
居場所を作ろうとしている社長の意思も知っている。君は…………
アルコールをあんなに一度に摂取した。一升瓶が空になっていたのが見えたよ。死んでしまうぞ』



『だから、何?
俺が死んだらどーなるわけ?あんたに何の関係がある?』
理玖はムキになる。


『………見てしまったんだから、放っておけない。
気になるんだよ』
藤代の声が高くなった。


『気になる?
気持ち悪いこと言うんじゃねぇ!!そんなに気になるんなら、金でもくれよ。
万札を束でくれよ。
あんたナントカ先生だったよな?
お偉いさんならどーにかし…………………………………



藤代の唇が、
理玖の唇を塞いだ。


瞬間、
理玖の頭に感じたことの無い甘い痺れが突き抜けた。


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