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〇〇を教えて。。
第1章 出会っちゃったみたい☆
―――――――――

理玖はそのビルを見て溜め息を吐いた。

【蘭京(らんきょう)大学付属 微生物研究所 ひなた支部】


同じ埋め立て地内にあることがピンと来ないほど、

高層で近代的な造り。
ボロボロで今にも崩れそうなコンクリの菅原建設とは雲泥の差だ。


周囲には塀がぐるりと囲っていた。
塀のなかには木も見える。



―――あの白衣男。
『君は〔菅原建設〕の肉体労働者か?』


『そーだけど』


『明日、
夕方隣の【蘭京大学付属
微生物研究所】まで弁償代金を持ってくるように。

僕の名は藤代宗一郎だ』

白衣男はそう言い、
背中を向け歩いて行った。
『あ!ちょっとオッサン!』
理玖は慌ててダッシュして追いかけた。
白衣男はくるりと振り向き『………失敬な人間だな。オッサンとは何だ?』


『え、あんたいくつ?』


『27だが』


『オッサンじゃん。
ハイ、コーヒー。』
理玖は購入したミルクコーヒーを手渡した。

『……………………………………僕はブラックしか飲まない』
手渡したコーヒーを突っ返されてしまう。
そしてスタスタと歩いて去ってしまった。

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