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ディスタンス
第5章 匠の浮気現場を取り押さえろ
「ゆうべもあんなにしたのに、またこんなにさせて、あたしをどうするつもり?」

あたしはわざといじわるく言うと、匠のアロハシャツのボタンを外していくと、匠はそんなあたしにまた激しいキスをしてくれて、あたしはあっと今に上半身裸にされた。

首筋を舐めて、左から乳房を揉んで乳首を唇と舌で弄ぶ。

「ああっ…」

思わず、声が出た。匠はそんなあたしの髪をくしゃくしゃにして、また唇を重ねた。




もしサラが女だったら、最後までしたのかな?匠。



いや、でも、きっとしないよね。



我慢してよね。


そのかわり、帰ってきたらこうしてあたしを抱いて。


あたしの体は、匠のものだから。





そうして、冒頭に戻る。



あたしと匠は、探偵事務所で、昼間っから淫らな行為に明け暮れてしまった。



お互いを抱くあの気持ちよさを体験したら、他の人とのことなんて考えられない。



今回も、あたしのピンチに助けに来てくれた。


ほんとに、かっこよかったよ。


しかもね、あの時、ちょっと、匠の顔は焦ってたんだ。

あの顔を見たら、ほんとに嬉しかったよ。




ちょっと、得したみたいな気分。





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