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第1章 サンセットでキスをして

その頃、あたしたちは日本の横浜に住んでいた。

あたしにも、ちゃんと彼氏がいた。優しくて頼もしくて、人を見た目で判断したりしない彼のことが、本当に大好きだった。


でも、元カノが現れた頃、あたしは事件に巻き込まれて、何故か美衣があたしを庇って銃で撃たれて、重症になった。



あたしの頭の中は、パニックだった。



行きつけのジャズバーで呑んだくれていたら、匠が現れた。


今は日本で探偵をしていて、あたしは匠の助手だ。


そんな匠は、あたしとは親子ほどの年の差がある。

はたから見ても、親子にしか見えない。、


あたしがパニクってることに気がついて、匠はそばにいてくれた。


車で家まで送ってくれる途中、匠の車から飛び出して、車道の真ん中で夜空を見上げた。



「ねぇ、ボス」


仕事の時は、あたしは匠をボスと呼ぶ。昔、匠があたしのダディをそう呼んでいたから…。