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ディスタンス
第1章 サンセットでキスをして
「ボスの部屋のバーボン、飲みたい!」
お酒を飲み足りないあたしは、匠の腕にしがみついてそう言うと、匠はあたしの腕を離したかと思うと、すぐにあたしの背中に腕を回して、グイッときつく腰を抱き寄せた。
「ただ、バーボンを飲みに来るだけなら、帰れ。俺だって、何をするか分からないぞ」
匠らしくないセリフだった。
その表情は、怒っているようにも、悲しんでいるようにも、みえた。
星がきらめく夜空の下で、悲しみを埋めるかのように、あたしと匠は初めて、熱くてとろけるような、甘い甘い、キスをした。
お酒を飲み足りないあたしは、匠の腕にしがみついてそう言うと、匠はあたしの腕を離したかと思うと、すぐにあたしの背中に腕を回して、グイッときつく腰を抱き寄せた。
「ただ、バーボンを飲みに来るだけなら、帰れ。俺だって、何をするか分からないぞ」
匠らしくないセリフだった。
その表情は、怒っているようにも、悲しんでいるようにも、みえた。
星がきらめく夜空の下で、悲しみを埋めるかのように、あたしと匠は初めて、熱くてとろけるような、甘い甘い、キスをした。