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ディスタンス
第1章 サンセットでキスをして
お酒の勢いも借りていたから、記憶はすべてはっきりしているわけせではない。



その後は、匠のマンションに来て、あたしたちは玄関に入ってすぐにまたキスを繰り返した。

壁にあたしを押し付けて、頬を大きなその両手で包み、唇を塞ぐ。息もできないくらい激しくて、あたしは匠のワイシャツのボタンを外して、はやくその素肌に触れたくて、きつく抱きしめた。

玄関で、すでにあたしは裸だった。匠があっという間に服を全部脱がして、キスをしながら腰を持ち上げて、あたしはそんな匠の肩にしがみつくと、そのまま寝室に運ばれた。


匠の唇が、あたしの唇から離れて、頬を、そして、首筋から胸元へと唇を這わせて、左手であたしの右の乳房を包みこみ、優しく揉むと、思わずあたしは声が出た。


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