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第4章 最初で最後の?別れ話
匠はあたしを抱き起こして、上半身を起こしたまま、またキスを繰り返した。あたしはそんな匠の首に腕を回して抱きつくと、まだクロロホルムが残っているのか、フラついて倒れそうになると、匠はそんなあたしを抱きとめて、

「いいか、瑠生。少量ずつでいいから、どんな薬にも慣れておく必要がある。怖いか?でも、おまえはこっち側に来てしまった。俺と生きていくには、危険は常に付きまとう。俺がいつも飲むウィスキーにも、いつも毒薬を入れてる。少しだけだ。慣れれば、いざという時でも効き目が弱まる。自分の身を守るためには、それも必要だ。聞こえてるか?わかったか?」

あたしは匠の言葉を聞きながら、小さく頷いた。

「わ…」

「わ?」

「わかったから…入れて欲しい」

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