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第2章 wing rest

「ああー、今日も疲れた〜」

彼女は鈴木由美（すずきゆみ）

「俺が帰ったら癒してやるよ〜」

彼は西尾咲斗（にしおさきと）

二人は付き合っている。

「キモ」

「うわひでぇ」

「2人でイチャイチャすんなし」

彼は野崎優（のざきゆう）

「妬いてんの〜？（笑）」

「うるっせぇ！なんで妬かなきゃいけねぇんだよ！」

「早く麗奈とくっついちまえよぉ〜」

「え！？私！？」

「そうそう、早く付き合えばいいのに〜」

「だからなんでそうなるんだよっ！」

「なんでって……そのまんまの意味でしょ（笑）」

「はぁ！？意味わかんねぇ……」

「なんで……私？」

「麗奈は鈍感すぎだろ！」

「今に始まったことじゃないでしょ……」

「まぁな」

これはもはやお馴染みのやり取りだ。

「……あ！そういえばさ、駅前の裏の通りに新しいカフェができたらしいよ！行ってみない？」

「いいなそれ！今日は部活休みだしな！」

「きまり〜♪」

私達4人は小学校からの付き合いで、今年で10年の付き合いになる。

いわゆる幼なじみだ。

あっ、ちなみに私達は今高校１年生だよ♪

「麗奈〜？なにしてんの〜？早く行くよ〜」

「あっ！うん、ごめん！今行くね！」

ー数分後ー

「あ、ここじゃね？」

「おお、いかにもって感じだな！」

「でもほんとに裏の方だね……」

wing rest……翼の休息？

「麗奈〜？入るよ〜？」

「あ！うん！」

「どんな人がいるんだろーね！イケメンだったりして♪」

「あ！？てめ！俺という人がいながら！」

「はいはい」

「とりあえず入ってみよーぜ！」

まさかこのカフェから……あんな出会いがあるなんて思いもしなかった……。