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Sex Kaleidoscope~愛の万華鏡~
第2章 『焦らしてほしいの』
頬がほんのり赤く、それだけで、俺は爆発しそうだった。


「だめ?」


俺は懇願するしかない。

彼女の唇がふと緩んだ。


「…だって…」


彼女が俺の手に指を絡ませる。

そのまま、彼女は口許に手を寄せた。

小さくピンクの舌が覗いて、愛液で濡れた俺の指先をチロと舐める。

鋭い快感が稲妻のように駆け抜けた。


「俺を焦らすのか?」


俺はぐっと体を押し付けた。

体の中央で隆起する熱い剣が、ぐっしょりと濡れた彼女の鞘を求めている。

それを感じていながら、彼女は小さく首を振った。


「…焦らして…ほしいの」


愛欲に染まった彼女の、無垢な瞳に俺が映る。

完全な敗北者が。


敵わない。


そう胸のうちで呟いて、俺はその日初めてのキスを彼女に贈った。



・:*:・ END ・:*:・


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