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蜘蛛の巣
第1章 すれ違い
♪~♪~ =ごめん、先寝てて=
AM1:00
音が鳴り目を開けるとそんなラインが届いていた。
いつもの事かと返信せずそのまま再び
ベッドへ横になる。明日も朝早いし寝よう…
ここ2年半はこんな生活が続いている
同棲してからはまともに誕生日などカップルが
楽しめる行事もしておらず、ただ一緒に住む
シェアハウスのような状態だった。
彼が帰って来るのは2時半ぐらい、気を使って
起こさないようにそーっとベッドへ入るみたいだけど
私は小さな物音でも起きてしまう。
「お帰り…」
そう呟くと
「麻友ごめん…起こして…」
と返ってくる。